当院について
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令和7年度 那覇市立病院 病院指標

令和7年度 那覇市立病院 医療の質指標

令和7年度 那覇市立病院 病院指標

1.年齢階級別退院患者数
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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,774 426 381 547 733 1,305 1,853 3,095 2,341 916

当院は毎日救急患者さんを受け入れており、特に小児科は小児科医が救急センターに配置されています。
その為10歳未満の小児科入院患者さんの約半数は急病センターを経由しています。また、地域医療支援病院である為に、近隣のクリニックや、介護施設からの紹介入院も多く、50歳以上の緊急入院も非常に多くなっています。さらに、がん診療拠点病院の為、悪性腫瘍の紹介患者も多く、好発年齢の高齢者が多い一因です。2025年10月から新棟オープンに伴い、救急や新患受け入れを積極的に行っていたことにより、全年齢区分において患者数が増加しています。

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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050呼吸器内科

060消化器内科

100小児科

110外科

120整形外科

130形成外科

150脳神経外科

220産婦人科

230眼科

240耳鼻咽喉科

280神経内科

310泌尿器科

350循環器内科

410腎臓内科

480血液内科

600総合診療科

呼吸器内科 診療科コード050

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 経気管肺生検法等 処置2なし等 62 2.85 2.99 3.23 71.52
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術なし 処置2なし 28 16.43 16.10 17.86 83.57
040110xxxx00xx 間質性肺炎 処置1なし 処置2なし 22 17.41 18.39 31.82 78.32
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 20 8.45 12.77 0 76.7
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2なし等 17 11.29 13.45 23.53 71.88

呼吸器内科は患者さんの数が増加しております。特に肺癌、間質性肺炎の方が多くなっています。他院で実施困難な縦隔リンパ節生検や局所麻酔下胸腔鏡検査、気管支充填術が必要な患者さんや、遠隔地や離島からの紹介患者さんをしっかり受けつつ、在院日数を減らしていくことが今後の課題と考えています。

消化器内科 診療科コード 060

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 112 7.37 7.58 3.57 67.58
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 107 2.7 2.56 0 67.03
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 処置1なし 処置2なし 84 6.43 7.55 9.52 61.6
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 83 4.18 6.35 0 70.69
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 副傷病なし 78 9.76 8.76 6.41 72.23

消化器内科は食道・胃・(十二指腸含む)小腸・大腸といった消化管や、肝臓・胆道系(胆嚢・胆管)・膵臓など、多くの臓器の疾患を診療対象とし、良性・悪性疾患の診断・治療まで幅広くカバーしています。早期大腸がん及びポリープ切除や大腸憩室炎が最も多い疾患となっています。内視鏡などで胆石除去を行う事も多い胆石、胆管炎の患者さんも多く入院しています。

小児科 診療科コード 100

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 副傷病なし 231 5.24 6.32 0 3.21
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上 手術なし 処置2なし 195 7.13 6.18 6.15 0.01
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 146 5.6 6.20 0.68 0.99
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 処置2なし 93 4.14 5.86 1.08 3.73
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし 81 3.15 5.49 0 5.44

当院小児科では、喘息、気管支炎・肺炎などの呼吸器疾患や感染症患者さんを多く診療しています。また、NICUを有し、産科と連携して早産児・低出生体重児をはじめとする新生児の診療にも取り組んでいます。小児の急性期疾患は、年齢や病状によって急速に状態が変化することもあるため、入院が必要な患者さんを適切に受け入れ、重症化にも対応できる診療体制を整えています。

外科 診療科コード 110

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 70 5.34 6.00 0 60.43
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 66 7.59 7.05 3.03 64.88
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 59 7.53 9.07 3.39 73.53
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術等 処置1なし 処置2なし 56 15.39 14.80 1.79 69.75
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わない等 55 4.38 5.36 0 36.47

令和7年度は、胆嚢疾患を136件診療しています。胆嚢炎のない胆嚢疾患の平均在院日数は、昨年度より約1.5日短縮しています。令和6年度にはなかった手術の必要のない腸閉塞・結腸の悪性腫瘍の診療が上位に出てきました。結腸・直腸・肝臓・胆道・膵臓・肺・縦隔の手術の一部は令和6年よりロボット手術を取り入れています。
虫垂炎 鼡径ヘルニア手術とも腹腔鏡をメインに行っています。虫垂炎手術も令和6年度より増えました。
 乳房の悪性腫瘍に対する手術は、変形の少ない乳房温存手術を多数行っていますが、必要に応じて乳房全摘手術も行います。また形成外科医と協働し乳房再建手術も行います。
甲状腺に関しては、癌のみならず、バセドウ病や良性腫瘍に対しても切除術を行っています。

整形外科 診療科コード 120

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等 175 24.9 24.75 73.14 82.2
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤、不安定椎 その他手術あり 処置2なし 88 11.28 15.27 2.27 70.35
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等 67 17.1 18.55 10.45 68.7
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術等/td> 67 2.7 5.86 1.49 65.27
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術等 処置2なし 64 14.17 19.42 7.81 68.81

当院は、救急告示病院の為、外傷疾患の受診が多く、その中でも特に多いのが、高齢者の大腿骨近位部骨折です。大きな合併症が無ければクリニカルパス(入院から退院までの治療・検査のスケジュールを時間軸に沿い記述した計画表)を利用して、受傷後48時間以内の早期手術と術後早期のリハビリテーションを行っております。脊椎関連疾患としては、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアや頚椎症性脊髄症等は、当院が地域医療支援病院であることから近隣のクリニックからの紹介受診が多く、こちらも受傷後の早期手術と早期リハビリテーションを行っています。胸椎や腰椎の骨折は、疼痛緩和を主体としてコルセットを用いた保存的加療を主として行っておりますが、症例によっては、経皮的椎体形成術や椎体間固定術を行っています。前腕特に高齢者を含めた橈骨遠位端骨折は増加しており、伝達麻酔にて早期手術および早期リハビリテーションを行っています。

形成外科 診療科コード 130

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) 手術あり 処置1なし 24 4.46 4.67 0 46.67
160200xx020xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む) 内視鏡下鼻中隔手術I型(骨、軟骨手術)等 処置1なし 21 3.19 5.99 4.76 46.95
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 処置2なし 13 2.62 2.68 0 71
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷 Burn Index10未満 手術なし 処置2なし 10 5.5 11.78 0 19
160200xx030xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む) 鼻骨骨折整復固定術等 処置1なし - - 3.24 - -

形成外科ではあらゆる体表の“キズ”と“瘢痕”の治療を行っています。身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質 “Quality of Life” の向上に貢献する、外科系の専門領域です。外傷(熱傷)、瘢痕形成、腫瘍切除後の再建(皮膚悪性腫瘍切除後の再建、乳房再建など)を診療対象の3本柱とし、頭蓋・顎・顔面の外傷や再建では、脳外科・耳鼻科・眼科とチームになって治療に携わります。

脳神経外科 診療科コード 150

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし エダラボン 副傷病なし 159 14.3 16.51 32.08 71.2
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 68 18.81 18.40 58.82 70.82
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他手術あり 処置2なし 副傷病なし 58 11.22 9.62 18.97 76.55
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 副傷病なし 56 9.09 7.84 12.5 64.59
010030xx991xxx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 動脈造影カテーテル法(選択的に造影撮影) 47 2.13 2.80 0 63.53

入院される方の約半数は、脳腫瘍等や血管障害、機能的疾患に対する計画的な検査や治療で、血管内治療、血行再建外科(バイパス術)や頭蓋底外科とその応用が当科の特徴になっています。一方で、入院のおよそ50%は、突然発症する脳梗塞、脳出血、くも膜下出血といった脳卒中への対応で、これらに関しても、当科の運営する24時間体制の「脳卒中センター」でその対応にあたっています。早期から脳卒中センター医が診療を行うことで、時間との勝負である脳梗塞に対するt-PA投与やカテーテルによる血栓回収療法といった超早期治療、緊急開頭術などの適応判断と実施を行い奏効しています。また、これらの急性期治療とともにリハビリテーションについても早期から積極的に取り組み、回復期および維持期の地域の病院・医院やクリニックとの連携に力を入れています。

産婦人科 診療科コード 220

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術等 51 8.63 9.32 0 34.82
120230xx02xxxx 子宮の非炎症性障害 子宮頸部(腟部)切除術等 38 2 2.46 0 50.53
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 子宮附属器腫瘍摘出術等 36 5.39 6.01 0 44.11
120170x199xxxx 早産、切迫早産 34週未満 手術なし 36 19.92 19.04 5.56 30.89
120260x001xxxx 分娩の異常 2000mL未満 帝王切開術等 36 8.61 9.29 0 32.81

当院では、地域周産期母子医療センターとしての役割の元に多胎や切迫早産などの管理を多く行っており、場合によっては帝王切開術を要することも多い状況です。不正性器出血精査目的の紹介も多く入院が増えています。精査後に、子宮体がんと診断され子宮体部悪性腫瘍手術を要する症例も見られます。また、子宮頚部上皮内腫瘍に対する円錐切除術も行っております。近隣で婦人科良性腫瘍の手術を行う施設が減っている事から、卵巣および子宮の良性腫瘍に対する手術も増えています。その中でも特に子宮及び卵巣の腹腔鏡下手術目的の入院が増えています。また、良性の子宮腫瘍に対するロボット手術も開始しました。

眼科 診療科コード 230

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 281 2.04 2.47 0.36 72.64
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 156 3.35 4.24 3.21 74.99
020290xx97xxxx 涙器の疾患 手術あり 53 3.53 4.17 0 70.04
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 39 2.33 2.94 0 52.28
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 処置2なし 26 2 2.68 0 69.62

眼科では白内障をはじめとした手術加療が必要な患者様を中心に診療を行っています。また、眼瞼(まぶた)、眼窩(眼の周りの骨に囲まれた部分)、涙道(涙の通り道)など眼の周りを対象とする眼形成診療を積極的に行っています。顕微鏡を用いる眼窩骨折手術も積極的に行っており、特殊な症例として甲状腺眼症の減圧術や涙のう鼻腔吻合術(鼻内法)にも対応しています。白内障、緑内障などの一般眼科に加えて眼形成・涙道疾患に対する専門診療を行っています。

耳鼻咽喉科 診療科コード 240

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 13 7.69 5.60 0 32.69
110280xx97x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他手術あり 処置2なし 副傷病なし 10 10.9 12.93 0 40.2
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他手術あり - - 8.25 - -
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり - - 3.09 - -
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 - - 5.74 - -

1年間平均して扁桃関連の疾患、特に扁桃周囲膿瘍が近隣、救急外来を経て入院となるケースが多く見られます。また院内の腎内科グループからの紹介によりIgA腎症の病巣扁桃が多くなり、それに伴ってその治療の一環として扁桃摘出術を受ける患者さんが増加傾向です。

神経内科 診療科コード 280

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 処置2なし 副傷病なし 14 13 6.63 21.43 44
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 処置2なし 年齢15歳以上 - - 15.35 - -
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 処置2なし 副傷病なし - - 17.22 - -
070560xxxxx00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 処置2なし等 副傷病なし - - 14.45 - -
010070xx99001x 脳血管障害 手術なし 処置1なし 処置2なし てんかん - - 12.90 - -

神経内科は創設されて間もない科で、医師数が一人のため、総合診療科と協力しながら診療にあたっています。そのため受け入れは制限せざるを得ない状況ですが、実際は上記データには表れていない幅広い疾患にも対応しています。今後は、徐々に受け入れの幅を広げていく予定です。

泌尿器科 診療科コード 310

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺針生検法 その他のもの等 84 2.2 2.45 0 72.05
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 副傷病なし 39 6.13 5.16 2.56 62.77
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 38 3.16 3.97 5.26 63.34
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他手術あり 副傷病なし 34 3.88 7.14 5.88 79.68
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 29 9.97 10.98 0 73.17

がん診療連携拠点病院の為、前立腺に対するロボット手術、腎がんや膀胱がんに対する腹腔鏡、内視鏡手術で傷が小さく負担の少ない治療を行っています。また手術のみならず、放射線治療や、尿路結石に対する治療、排尿障害に対する精密検査および治療等に力を入れています。

循環器内科 診療科コード 350

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術等 処置2なし 155 4.39 4.43 0.65 69.63
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし 151 2.95 3.10 1.32 69.79
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈ステント留置術等 処置1なし 処置2なし 116 4.72 4.12 0.86 70.17
050130xx9900x0 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし等 転院以外 89 14.98 17.31 12.36 80.24
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 61 13.75 20.49 57.38 84.25

コロナ禍で減少していた検査・治療もコロナ禍以前と同様~それ以上にまで回復しています。
特に心房細動に対するカテーテル心筋焼灼術は、高齢化社会の中で患者増加が見込まれるため、今後も増加傾向となると考えます。
また、虚血性心疾患、心不全の救急疾患に対しては 24 時間体制で治療を行える体制を整えたため、さらなる増加が見込まれます。

腎臓内科 診療科コード 410

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術なし 処置2なし 49 10.84 16.10 32.65 85.76
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 48 13.44 13.42 20.83 66.81
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回等 処置2なし 40 3.4 3.74 5 74.7
180010x0xxx0xx 敗血症 1歳以上 処置2なし 33 19.67 19.80 18.18 78.97
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 32 12.19 20.49 50 87.38

当科では、高齢化に伴い増加している肺炎や尿路感染症などの各種感染症、および慢性腎不全や膠原病といった専門的疾患を幅広く診療しています。高齢の患者さんにおける感染症では、多くの合併症を伴うことが多く、治療が長期化しやすい傾向にあります。特に尿路感染症においては、重篤な敗血症を併発することも多く、十分な抗菌薬治療のために14日以上の投与期間を要するケースが見られます。また、当科で扱う腎炎や膠原病の患者さんは、疾患や治療(ステロイド・免疫抑制剤等)の影響から感染症リスクが高く、同様に重症化しやすいため丁寧な管理が必要です。一方、慢性腎不全に対する経皮的シャント拡張術等の目的で入院される患者さんについては、ADL(日常動作能力)の低下や病変の複雑さに応じて平均3日程度の入院管理を行っています。
これら重症化しやすい感染症(誤嚥性肺炎を含む)の治療においては、救命や軽快を図る一方で、長期療養に伴うADL低下への対応や、安心して復帰するための自宅退院・転院調整が必要となるため、結果として平均在院日数が延伸する傾向にあります。

血液内科 診療科コード 480

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし エムプリシティ等 23 12.43 13.99 13.04 72.74
130010xx97x9xx 急性白血病 手術あり ビダーザ+ベネクレクスタあり 14 31.36 32.87 0 78.21
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし ビダーザ 14 11.79 9.88 0 72.43
130030xx99x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 化学療法ありかつ放射線療法なし 13 13.77 14.46 0 72.23
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし リツキサン 13 9.38 8.09 7.69 71

血液内科では悪性リンパ腫、急性白血病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群などの血液悪性腫瘍の患者さんが多く入院します。
B細胞性リンパ腫は悪性リンパ腫の中で最も多いタイプであり、リツキシマブという分子標的療法薬による化学療法を短期入院で3週間毎に繰り返します。急性白血病は1回の化学療法につき1ヶ月から1ヶ月半の入院治療を要することが多く、4~5回程度繰り返します。いずれの疾患でも化学療法は短期入院が基本ですが、離島の患者さんでこまめな通院が困難な場合は1回2ヶ月程度の長めの入院となる患者さんもいます。

総合診療科 診療科コード 600

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 103 10.46 13.42 21.36 74.28
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術なし 処置2なし 70 10.86 16.10 24.29 86.04
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 66 12.48 20.49 22.73 78.85
180010x0xxx0xx 敗血症 1歳以上 処置2なし 50 17.16 19.80 20 80
080010xxxx0xxx 膿皮症 処置1なし 40 10.9 13.00 10 66.1

総合診療科は令和7年10月から新設された科です。総合診療科では、特定の臓器や疾患に限定せず、幅広い疾患を診ています。感染症が一番多いですが、自己免疫疾患、内分泌・代謝疾患、血液疾患、神経疾患など、複数の診療領域にまたがる疾患まで幅広く対応します。また、高齢者や複数の慢性疾患を抱える患者は個々の疾患ではなく、薬剤、生活背景、身体機能などを含めて総合的に評価し、多職種と連携しながら薬剤調整、退院調整を行います。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
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5大癌 StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明 再発 病期分類基準 版数
胃癌 20 8 3 15 19 5 1 8
大腸癌 32 42 60 47 109 15 1 8
乳癌 31 27 9 5 5 1 1 8
肺癌 19 7 22 36 13 5 1 8
肝癌 4 11 17 6 4 14 1 6,8

5大癌とは、日本でもっとも罹患率の高いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の事をいいます。
5大癌について入院治療を行った初発、再発の延べ患者数を示しています。当院において、癌の診断、初回治療を行った場合を「初発」として病期分類ごとに集計し、初回治療が完了した後に局所再発・再燃または新たな遠隔移転をきたした場合を「再発」として集計しています。UICC病期分類とは癌がどれくらい進行しているのかという病期・進行度を意味し、Stage0期からⅠ~Ⅳ期に分類していますが、0期は集計対象外となっています。患者数では、大腸癌がもっとも多く、次いで肺癌、乳癌、胃癌、肝癌となっています。特に大腸癌、肺癌のステージⅢ、Ⅳの割合も高い数値となっていますが、同一患者が化学療法等で繰り返し入院する場合はそれぞれカウントされている事が影響しています。一方、胃癌でⅠ期の割合が高く、大腸癌では今回集計されていない0期の患者数も多くなっているのは、消化器内科の「早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術」の専門医がおり、がんの早期診断・早期治療に積極的に取組んでいることが影響していると推測されます。また、肝胆膵の専門医を採用したことにより、肝癌患者数が近年増加しています。当院では早期から進行・再発癌まで、その進行度に合わせ、内視鏡治療、ロボット支援下手術など低侵襲治療から、他臓器合併切除術、抗がん剤治療、放射線治療まで、患者さんに合わせた集学的治療を実施しています。

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
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重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 43 8.09 55.37
中等症 192 12.91 76.96
重症 51 13.14 83.06
超重症 12 18.25 76.25
不明 0 0 0

自身で外来を受診される方から、救急搬送される方まで幅広い重症度の肺炎治療を行っております。時には、緻密に現場で病原微生物の顕微鏡検査を行い、また時には迅速に病態に対応し、治療が行われます。救急から受診される患者さんが多いため重症度は高い傾向です。重症の場合には必要に応じ、人工呼吸器等も積極的に使用しております。重症度に合わせて、平均年齢も高くなりますが、迅速な退院連携を行うことで在院日数の短縮も行っております。

5.脳梗塞の患者数等
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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率(%)
I63$ 脳梗塞 3日以内 245 18.73 73.88 35.97
I63$ 脳梗塞 その他 33 15.09 74.39 4.32

脳梗塞を含めた虚血性脳血管障害は、麻痺や言葉の障害など発症後の生活に大きな影響を与える障害を残します。発症した際、早期に的確な診断と血行再建などの急性期治療を行い、後遺障害をなるべく軽くするようにしているのと同時に、後遺障害に対しては早期からリハビリテーションを行い、機能改善を図っています。

6.診療科別主要手術別患者数等
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060消化器内科

100小児科

110外科

120整形外科

130形成外科

150脳神経外科

170心臓血管外科

220産婦人科

230眼科

240耳鼻咽喉科

310泌尿器科

350循環器内科

410腎臓内科

消化器内科 診療科コード 060

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 109 0.94 2.17 0 68.96
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 96 0.7 1.3 1.04 69.4
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 85 1.84 7.89 3.53 77.65
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 68 3.38 7.68 5.88 74.69
K654 内視鏡的消化管止血術 54 1 10.35 16.67 73.57

早期大腸がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術が最も多く、ポリープの患者さんに行われる内視鏡的切除術も専門医が複数名在籍して充実した体制となっており、多く施行しています。大腸がんは検診の有用性が証明されており、早期発見すれば内視鏡治療による根治が期待できます。胆管結石の患者さんに行う内視鏡的乳頭切開術も多く行われています。現在は内視鏡的治療が進歩しているので、開腹せず、内視鏡的に消化管腫瘍の摘出や胆管結石の除去を行うことが多くなってきました。消化器内科が中心となり、内視鏡治療を行っています。

小児科 診療科コード 100

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 27 0 25.41 3.7 0
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 10 0.1 1.4 0 1.5
K300 鼓膜切開術 - - - - -
K060-31 化膿性又は結核性関節炎掻爬術(膝) - - - - -
K0101 瘢痕拘縮形成手術(顔面) - - - - -

当院ではNICUを有し、産科と連携して出生直後から新生児診療に対応しており、新生児仮死に対する蘇生を含め、緊急性の高い新生児医療に取り組んでいます。また、小児救急医療にも積極的に対応しており、腸重積症に対しては、まず非観血的整復術を行い、整復が困難な場合には外科と連携して速やかに手術に移行できる診療体制を整えています。

外科 診療科コード 110

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 152 1.23 5.45 4.61 63.86
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 89 0.99 1.13 0 33.12
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 54 0.17 3.15 0 37.04
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術(内視鏡手術用支援機器) 53 3.53 10.87 1.89 68.94
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 32 1.13 2.63 6.25 66.56

当院はがん診療連携拠点病院のため、がんの手術を優先して行っています。内訳は、肺癌・食道癌・胃癌・大腸癌・肝臓癌・胆道癌・膵臓癌・乳癌・甲状腺癌等です。令和6年度からロボット手術を導入し、大腸・肝臓・膵臓、令和7年9月から肺に対しても導入しました。
手術件数としては良性疾患が上位を占めていますが、悪性疾患の手術を優先的に行うようにしています。

整形外科 診療科コード 120

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K0461 骨折観血的手術(大腿) 144 3.7 17.58 55.56 76.5
K0821 人工関節置換術(膝) 133 1.27 16.87 16.54 71.75
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 130 1.23 10.04 4.62 68.75
K0462 骨折観血的手術(下腿) 98 1.45 5.18 2.04 60.51
K0811 人工骨頭挿入術(股) 76 5.36 18.22 73.68 82.03

当院は地域医療支援病院の為、近隣のクリニックからの紹介が多く、上・下肢の骨折や腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアや頚椎症性脊髄症を主に治療しています。椎弓形成術は顕微鏡下で行っており、必要に応じて固定術を追加する場合もありますが、経皮的スクリューを用いた低侵襲の固定術が多くなっています。クリニカルパスを利用して、在院日数短縮に努めています。また、上・下肢の全ての骨折の治療を行っており、最新の手術法も積極的に取り入れています。上肢と足関節の骨折は、超音波下での伝達麻酔を積極的に導入し、患者さんの希望によっては外来手術も多く行っています。また、人工関節置換術(股・膝)が年々増加傾向にあります。病状が落ち着いたら、地域のクリニックへ積極的に逆紹介しています。橈骨遠位端骨折および高齢者の上腕骨近位端骨折は増加しており、保存療法の実践と必要に応じて手術加療を行なっています。いずれの場合も近隣クリニックと連携して紹介や逆紹介がスムーズに行える環境を整えています。

形成外科 診療科コード 130

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 13 0.46 1 0 34.31
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) 11 0.18 3.27 0 51.91
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K227 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む) - - - - -
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -

形成外科ではあらゆる体表の“キズ”と“瘢痕”の治療を行っています。身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質 “Quality of Life” の向上に貢献する、外科系の専門領域です。外傷(熱傷)、瘢痕形成、腫瘍切除後の再建(皮膚悪性腫瘍切除後の再建、乳房再建など)を診療対象の3本柱とし、頭蓋・顎・顔面の外傷や再建では、脳外科・耳鼻科・眼科とチームになって治療に携わります。

脳神経外科 診療科コード 150

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 50 0.64 10.46 16 77.02
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 26 1.08 20.96 19.23 62.92
K178-4 経皮的脳血栓回収術 14 0 26.86 71.43 78.86
K6101 動脈形成術、吻合術(頭蓋内動脈) 11 6.82 18.18 18.18 52.55
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント) 10 0.9 9.7 10 63.1

脳血管障害、脳腫瘍、機能的疾患などの多数の手術の中、最も件数が多いのは脳動脈瘤に対する手術です。この中には、カテーテルを用いて行う血管内治療と、開頭して施行するクリッピングがあり、動脈瘤の部位や形状、全身状態を十分に検討の上、なるべく負担の少ない治療を行っています。特に血管内治療では脳動脈瘤に触れずに治すフローダイバーター留置術の件数が増加しております。開頭術ではバイパス術との併施で血管遮断を行う場合などもあり、それらを合わせると年間60症例以上の手術数となっております。その他、慢性硬膜下血腫は高齢者に比較的多く見られる疾患で、局所麻酔で行い、手術直後から麻痺の改善など著効が見られています。

心臓血管外科 診療科コード 170

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 11 1 3 0 61.91
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) - - - - -
K5441ロ 心腫瘍摘出術(単独)(その他) - - - - -
K5601イ 大動脈瘤切除術(上行)(弁置換術又は形成術) - - - - -
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 - - - - -

令和7年12月より心大血管手術を開始しました。安全第一で手術して参ります。

産婦人科 診療科コード 220

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 88 5.41 6.97 0 33.07
K861 子宮内膜掻爬術 54 0.2 1.02 0 52.87
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 49 4.35 6.51 0 34.98
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 39 1.1 3.26 0 43.49
K879 子宮悪性腫瘍手術 21 1.62 7.14 0 60.67

地域周産期母子医療センターの役割として母体搬送が多く、搬送後に緊急帝王切開や多胎・既往帝王切開のため選択的帝王切開術も多数みられます。また、若年者の初期の子宮頚がんの増加に伴い子宮頚部の円錐切除術が増加しています。

眼科 診療科コード 230

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 441 0.13 1.61 1.59 73.51
K204 涙嚢鼻腔吻合術 31 1.23 2 0 75.16
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 23 0.09 0.96 0 66.52
K2021 涙管チューブ挿入術(涙道内視鏡) 17 0.29 1.18 0 69.59
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) 13 0.38 1 0 34.69

眼科では白内障をはじめとした手術加療が必要な患者様を中心に診療を行っています。また、眼瞼(まぶた)、眼窩(眼の周りの骨に囲まれた部分)、涙道(涙の通り道)など眼の周りを対象とする眼形成診療を積極的に行っています。顕微鏡を用いる眼窩骨折手術も積極的に行っており、特殊な症例として甲状腺眼症の減圧術や涙のう鼻腔吻合術(鼻内法)にも対応しています。白内障、緑内障などの一般眼科に加えて眼形成・涙道疾患に対する専門診療を行っています。

耳鼻咽喉科 診療科コード 240

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 20 1 8.85 0 30.4
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -
K2862 外耳道異物除去術(複雑) - - - - -
K0101 瘢痕拘縮形成手術(顔面) - - - - -

口蓋扁桃摘出術は習慣性扁桃炎の治療のみならず、睡眠時無呼吸症候群、IgA腎症の病巣扁桃の治療の一環として手術件数は増加している。また、滲出性中耳炎による聴力悪化に対して鼓膜チューブ挿入術が増加、好酸球性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎の手術治療も増加してきている。

泌尿器科 診療科コード 310

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 112 1.13 4.91 7.14 73.14
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 37 1.81 3.22 2.7 60.95
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 35 1.29 3.97 0 74.66
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 30 1.23 8 0 73.17
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 24 1.04 8.04 0 66.29

当院での経尿道的尿管ステント留置術は、尿管結石を伴った尿路感染や消化器科、婦人科の進行がん及び悪性リンパ腫等によって尿管狭窄を来した患者さんへの対症療法として施行する場合が多くあります。クリニックから紹介の多い尿管結石に対しては、レーザーによる経尿道的尿管結石除去術を行っています。また、がん治療については積極的にロボットを用いた低侵襲な内視鏡治療を中心に治療を行っております。地域医療の中核として質の高い医療を提供しています。

循環器内科 診療科コード 350

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 131 1.39 2.79 1.53 71.92
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 76 1.57 3.49 0 69.51
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 31 1.87 7.45 3.23 78.84
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 29 1.62 2.28 0 60.9
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 27 0.07 8.44 3.7 65.52

コロナ禍で減少していた検査・治療もコロナ禍以前と同様~それ以上にまで回復しています。
特に心房細動に対するカテーテル心筋焼灼術は、高齢化社会の中で患者増加が見込まれるため、今後も増加傾向となると考えます。
また、虚血性心疾患、心不全の救急疾患に対しては 24 時間体制で治療を行える体制が整ったため、さらなる増加が見込まれます。

腎臓内科 診療科コード 410

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 39 1.15 4.26 5.13 74.82
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) - - - - -
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -

令和7年度コメント
血液透析療法を継続するうえで、シャント(血管アクセス)の状態を適正に維持することはきわめて重要です。当科では、シャント狭窄や閉塞に対する血管拡張術・血栓除去術等を積極的に実施しています。経過が良好で術後速やかに退院できる症例が多い一方で、シャントが完全閉塞した状態で搬送された症例や、全身状態が不安定な症例では、再樹立や追加治療、経過観察のために10日前後の入院期間を要する場合があります。このように、患者さんの病状や緊急度に応じた安全な対応を徹底していることが、全体の術後入院日数に反映されています。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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DPC 入院契機 症例数 発生率(%)
130100 同一 0 0
130100 異なる 2 0.01
180010 同一 61 0.46
180010 異なる 216 1.62
180035 同一 0 0
180035 異なる 2 0.01
180040 同一 19 0.14
180040 異なる 10 0.07

当院は地域医療支援病院であり、近隣の病院やクリニック、介護老人保健施設、老人ホーム等からの紹介や緊急での入院が多く、中でも肺炎や尿路感染症で敗血症を合併している患者さんを多く対応しています。また、地域がん診療連携拠点病院でもある為、抗がん剤加療中の免疫低下傾向の患者さんも多く、敷地内で病院建替工事が行われている影響もあり真菌感染症の発生もあります。手術・処置の合併症で多いのは、早期では術後再出血や腹腔内膿瘍形成、創感染ですが、SSI(手術部位感染Surgical site infection:SSI)等の感染対策チーム等の協力もあり、発生率はさらに減少傾向にあります。また、晩期では腸閉塞等がありますが、保存的に経過を診て軽快する場合が多く、再手術(最近では腹腔鏡下で行う事が多くなった)例は稀です。

令和7年度 那覇市立病院 医療の質指標

1.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
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肺血栓塞栓症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の
手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率(%)
1596 1421 89.04

当院では、肺血栓塞栓症のリスクレベルが「中」以上の手術患者に対し、患者の状態やリスクに応じた予防対策を実施しています。令和7年度実施率は89.4%でした。今後も未実施事例要因を分析し、適切なリスク評価と予防対策の徹底に努めます。

2.血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード

血液培養オーダー
日数(分母)
血液培養オーダーが
1日に2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率(%)
7316 6118 83.62

私たちの血液は、通常、細菌などが存在しない「無菌」の状態に保たれています。しかし、何らかの原因で病原体が血液中に入り込むことがあります。この状態を「菌血症」といい、病原体が全身に広がったり、過剰な免疫反応によって「敗血症」という重い状態につながったりすることがあります。


菌血症の有無を調べる検査が「血液培養検査」です。採取した血液を専用のボトルで数日間培養し、血液中に病原体がいるかどうかを調べます。病原体には、酸素を必要とする「好気性菌」と、酸素の少ない環境で発育する「嫌気性菌」があるため、2種類のボトルを1セットとして使用します。


また、2セット採取することで、病原体を見つける可能性を高め、より正確な診断につなげることができます。 当院では、できる限り2セット採取するよう取り組んでおり、2セット実施率は全体で83.6%、15歳以上では96.5%でした。小児では採血による負担が大きく、複数回の採血が難しい場合もあるため、年齢や患者さんの状態に応じて適切に検査を行っています。


今後も、感染症の早期発見と正確な診断につながるよう取り組んでいきます。

3.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に
細菌培養同定検査が実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率(%)
897 803 89.52

通常、抗菌薬は特定の細菌に対して使用しますが、幅広い種類の細菌に効く(広域スペクトラムを有する)抗菌薬も存在しており、これを「広域スペクトル抗菌薬」といいます。幅広い種類の細菌に使えるという点では便利ですが、使用し過ぎると患者さんの体内の薬剤耐性のない細菌がいなくなり、薬剤耐性菌のみが生き残る環境になってしまう可能性があります。このことから、抗菌薬の適正使用の推進が必要となります。そのために正確な微生物学的診断や、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が求められます。抗菌薬の種類に関わらず、投与前に細菌培養同定検査を実施するように心がけています。これらの細菌検査の結果を基に適正な抗菌薬に変更していきます。

4.転倒・転落発生率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数
の総和(分母)
退院患者に発生した転倒
・転落件数(分子)
転倒・転落発生率(‰)
144333 366 2.54

入院中の転倒や転落は患者さんの安全に関わる重大な問題で、病院と患者さんが協力して予防に取り組む必要があります。入院中に発生する転倒や転落の要因として筋力低下などの加齢変化に加え、入院による環境の変化や病気による症状や、治療による副作用などがあげられます。当院では、こうした転倒や転落を未然に防ぐことが患者さんの安全を守る大切な取り組みのひとつと考えています。そこで、病院全体の「転倒・転落発生率」を医療の質を示す重要な指標の一つとして定め、定期的に測定・公表しています。発生率を数値化することで、病棟ごとの傾向やリスクの高い時間帯・場面を明らかにし、予防策の改善につなげています。また、ベッド周囲の環境整備や転倒リスク評価スコアの活用、患者さん・ご家族への説明と協力依頼など、多角的な取り組みを行っています。私たちは「安全で安心できる療養環境」を守るために、日々の小さな気づきや改善を積み重ね、継続的に発生率の低減をめざしています。

5.転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数
の総和(分母)
退院患者に発生した
インシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数
転倒転落によるインシデント
影響度分類レベル3b以上の発生率(‰)
144333 8 0.06

転倒・転落によるインシデントは、入院中に起こり得る重大なリスクの一つです。当院では特に、転倒・転落による骨折や頭部外傷など患者さんの生活に大きな影響を及ぼす可能性があるレベル3b以上の事例に注目し、その発生率を医療の質を示す重要な指標として公開しています。定期的な測定と分析を行う事で、発生状況を把握するとともに、転倒リスク評価や、環境整備、スタッフ教育などの予防策を実施しております。

6.手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード

全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が
実施された手術件数)(分母)
分母のうち、手術開始前1時間以内に
予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率(%)
2163 2045 94.54

手術後の感染症併発を予防するために、手術前1時間以内の予防的抗菌薬投与が有効とされています。
当院の成人の予定手術ではほぼ100%の患者に予防的抗菌薬投与を行っていますが、急性胆のう炎など感染症を伴う疾患で緊急入院した患者は、治療として抗菌薬の定期投与が開始された後に手術となるため予防的投与は行われません。また、小児の予定手術は感染症併発の可能性が低いため予防投与は行わない場合もあります。

7.d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード

退院患者の
在院日数の総和
(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)
の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率(%)
134728 174 0.13

当院はがん診療連携拠点病院、地域医療支援病院として、24時間365日救急患者の受け入れを行っています。
地域からの緊急入院患者には持ち込み褥瘡を有している場合も多くなっています。また全入院患者の年齢分布では高齢化が進み、95歳以上の超高齢者でも外科・整形外科手術を積極的に行っています。高齢者の皮膚は脆弱で少しの安静期間でも褥瘡が発生しやすく、またがん終末期には身体状況の変化から褥瘡が発生しやすい傾向となっていました。院内発生の褥瘡は、そのほとんどが浅いd2レベルとなっており、早期に発見し見逃さないことで件数も増加し発生率も高くなっているとも言えます。エアマットレスの早期使用による体圧分散ケアの徹底やスキンケアなどによる予防的介入、出来てしまった褥瘡に対して褥瘡対策チームによる褥瘡回診を行い、適切な褥瘡治療・ケアで早期治癒・改善を目指し他職種で取り組んでいます。

8.65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード

65歳以上の退院患者数(分母) 分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合(%)
7366 6396 86.83

患者数が増加しているが、土曜勤務シフトができて金曜日入院の入院時栄養アセスメントも実施することとしたため、その分平日業務に支障なく昨年同様に他業務も実施できている。

9.身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード

退院患者の
在院日数の総和(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の
総和(分子)
身体的拘束の実施率(%)
144333 4909 3.4

当院では、患者様の尊厳と人権を尊重し、身体的拘束の最小化に向けた組織的な取り組みを継続しております。多職種協働による個別ケアの充実や代替ケアの積極的な導入により、今年度の身体的拘束実施率は3.4%と、昨年度(4.03%)からさらなる改善を図ることができました。これは全職員の意識向上と、速やかな拘束解除への日々の努めが確実な成果に繋がったものです。今後も安全と尊厳の両立を目指し、質の高いケアを継続してまいります。

更新履歴
2026/9/29
令和7年度 病院指標および医療の質指標を公表
※令和7年度より一部診療科コードを変更