脳神経外科

脳神経外科では脳・脊髄および中枢神経系疾患の治療を行っています。当院で治療を行っている主な疾患は、脳卒中と呼ばれる脳梗塞、脳出血、くも膜下出血をはじめとした脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷、先天奇形、三叉神経痛・顔面けいれんなどの機能的疾患、脳膿瘍などの感染性疾患そして頭頚部・脊髄の病変など多岐に渡ります。

中でも高齢化や生活習慣の変化に伴い増加している脳卒中への対応として、2012年8月1日から脳卒中センターを開設し集中的に取り組んでいます

当院は日本脳神経外科、日本脳神経血管内治療および日本脳卒中学会の研修施設認定を受けており、地域医療に貢献する脳神経外科医の育成に力を注いでいます。総勢10名の脳神経外科医が常勤しており、うち7名が脳神経外科専門医で県内でも有数の充実した陣容となっています。また、これら専門医は更に特化した分野の専門家で（頭蓋底外科、血行再建外科（バイパス術）、脳血管内手術、神経内視鏡など）専門知識・技術を集約して脳神経外科全体で患者さん一人一人の治療に取り組んでおります。

当科の他の特徴として、難易度の高い手術が多い事が挙げられます。動脈瘤手術に際してあるいは血行再建のためのバイパス術や頭蓋底手術などです。また血管内手術も、巨大脳動脈瘤や脳動静脈奇形など難易度の高い手術を多く行っております。特に最新の脳動脈瘤治療であるフローダイバーター留置術を県内でいち早く導入し、県内随一の症例数を行っております。その他にも内視鏡専門医による第三脳室底開窓術や下垂体病変に対する手術、さらに術中ナビゲーター等の先進的な医療機器の導入により、患者さんに負担の少ない低侵襲手術に取り組んでおります。