当院について
病院長あいさつ

平素より那覇市立病院の運営に多大なるご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。 当院は令和7年10月1日、現敷地内に新たに完成した新病棟へ移転いたしました。これもひとえに、市民の皆さまの温かいご支援の賜物であり、深く感謝申し上げます。
昭和55年の開院以来、地域の中核病院として、急性期医療、小児・周産期医療、救急医療など幅広い分野を担ってまいりました。 老朽化や医療の高度化に対応するため、より安全で快適な医療環境を整備すべく、新病棟の建設を進めてまいりました。
新病棟は免震構造を採用し、手術支援ロボット「ダヴィンチ」の導入や手術室を10室へ増室することで、高度急性期医療への対応力を強化しました。 また、新たに心臓血管外科を開設し、循環器内科と連携したチーム医療体制を構築することで、心臓・血管疾患に対する迅速で専門的な治療を提供しています。
集中治療室(ICU)・高度治療室(HCU)に加え、感染症や新興感染症に対応できる陰圧室を整備し、安全で安心な医療提供体制を確立しました。 地域周産期母子医療センターでは、陣痛・分娩・回復を一体化したLDR室を3室設置し、妊婦さんの移動負担を軽減、家族が立ち会えるあたたかい分娩環境を実現しています。 産婦人科病棟の個室も10室へ増床し、NICU(新生児集中治療室)6床、GCU(新生児回復治療室)を6床から12床へ拡充するなど、周産期医療体制を大幅に充実させています。さらに、地域がん診療連携拠点病院として、最新の放射線治療装置「Halcyon(ハルシオン)」に加え、「TrueBeam(トゥルービーム)」を導入し、より精密で身体への負担が少ない放射線治療を実現しました。
最新のMRI・CT・心臓カテーテル設備を備え、救急受け入れ体制を強化。災害時には自家発電設備と新興感染症対応エレベーターを設置し、安定した診療・搬送体制を確保しています。
那覇市立病院は、これからも「和と奉仕」の理念のもと、市民の皆さまに信頼される中核病院として地域医療を支えてまいります。新しい病棟が、より安心して受診できる“市民の病院”となるよう、職員一同努めてまいります。
令和7年10月
那覇市立病院 病院長 外間 浩