診療科・各部門紹介
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皮膚科

皮膚は体表全体を覆う器官で、外界に対するバリアの役割を担っています。
そのため、外的刺激に触れトラブルを起こす事が多いのもご存じの所かと思います。沖縄ではマンゴーやウルシ、電照菊などの植物のほか、毛虫やハブクラゲなど動物や強烈な日光(紫外線)などが想像しやすいと思います。
また皮膚にはビタミン合成や免疫調節、水代謝や温度調節などの機能があり体全体を覆っていることから最大の臓器とも呼ばれています。

私たちは、そういった目に見える皮膚の病気の他、皮下に触れることのできる病変の診断と治療も行っています。また、髪の毛や爪の症状も対象としており、頭から足の先まで診察致します。
かゆみ、痛み、発赤、腫れ、びらん・潰瘍、できものなど、炎症性疾患から皮膚感染症、腫瘍(皮膚のがん)まで皮膚疾患全体を診療しております。

当科の役割としては、入院や手術による治療が必要な疾患、診断することが難しい疾患、通常の治療では難治な疾患などを主な対象としています。
おもに診療所や個人病院からの紹介を受け、診療所では困難な検査や、病理学的診断、画像検査、治療を行って参ります。

皮膚疾患には皮膚のみのトラブルによる病気もありますが、「皮膚は内臓の鏡」と言われるように、中には内臓疾患に関連して生じる病気や持病の治療内容(薬など)に関連して生じる病気もあります。昨今では癌治療の進展に伴い多彩な皮膚作用が皮膚に見られるようになりました。そのような場合には他の診療科の先生と連携して今後の治療がスムーズに行くようにサポートしていく事も皮膚科の役目と考えています。

対象疾患

  • 皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)
  • 皮膚良性腫瘍(ほくろ、いぼなど)
  • アトピー性皮膚炎
  • 尋常性乾癬
  • 掌蹠膿疱症
  • 慢性蕁麻疹
  • 慢性膿皮症(化膿性汗腺炎)
  • 指定難病(天疱瘡、膿疱性乾癬、神経線維腫症、結節性硬化症、スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症など(遺伝子検査を要するものは大学病院へ紹介になります)

特に力を入れている疾患

皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)は悪性黒色種(メラノーマ)、基底細胞癌(きていさいぼうがん)、扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)、乳房外パジェット病など各種の癌に対して早期の手術治療から進行期における薬物療法(抗癌剤、分子標的薬)や免疫療法まで行います。また、手術が難しい症例には放射線科とも連携し、最新の放射線治療もご提案しています。
また尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹、化膿性汗腺炎などの難治性皮膚疾患の診療にあたっては、専従の専門医による外来を設けており(要予約)、注射剤(生物学的製剤)や内服薬(JAK阻害薬)といった新規薬剤による最新の治療にも積極的に取り組んでいます。

認定施設 一覧

  • 日本皮膚科学会認定専門医研修施設
  • 生物学的製剤使用承認施設

診療実績

スタッフ紹介

科長 粟澤 剛 専門領域:皮膚悪性腫瘍

皮膚疾患のうち皮膚腫瘍の診断と治療を専門として行なっています。特に皮膚癌では早期の手術から進行期の薬物療法まで力を入れています。国立がん研究センター中央病院など皮膚腫瘍の専門診療施設とも連携して、沖縄に皮膚癌の標準治療を確立することをモットーとしています。

専門領域 皮膚悪性腫瘍
卒業大学/卒業年 琉球大学/2007年
職歴 琉球大学付属病院皮膚科
豊見城中央病院形成外科
中部徳洲会病院形成外科
ハートライフ病院皮膚科・形成外科
認定・資格等 日本皮膚科学会指導専門医
皮膚悪性腫瘍指導専門医
医師 白瀬 春奈 専門領域:アトピー性皮膚炎・乾癬・化膿性汗腺炎

皮膚科一般、特にアトピー性皮膚炎や乾癬の治療に力を入れています。内服・注射(生物学的製剤)を含め、患者様の病状に適した治療を、ご希望を伺いながら提案して参ります。

専門領域 アトピー性皮膚炎・乾癬・化膿性汗腺炎
卒業大学/卒業年 琉球大学/2007年
職歴 琉球大学付属病院皮膚科
沖縄県立八重山病院皮膚科
沖縄赤十字病院皮膚科
認定・資格等 日本皮膚科学会専門医