診療科・各部門紹介
形成外科
形成外科は標榜診療科としては比較的新しいものであり、眼科、耳鼻科、泌尿器科などの身体の場所(部位や臓器)別の診療科ではありませんので、一般の皆様の中には、「形成外科って何?」と問われる方もいらっしゃいます。
その答えは、あらゆる体表の“キズ”と“瘢痕”のプロフェッショナルであり、また身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質 “Quality of Life” の向上に貢献する、外科系の専門領域です。
そんな形成外科ですが、実は古くは古代インドで「鼻そぎ刑」を受けた罪人が、額や腕の皮膚を使って失った鼻を形成する手術から始まったといわれています。このような古くて新しい診療科が、2022年春より当院に新設する運びとなりました。当科が今後、当院の様々な診療科と連携していくことで、これまで以上に患者さんに質の高い医療を提供していけることと自負しております。
頭蓋・顎・顔面の外傷や再建では、脳外科・耳鼻科・眼科とチームになって治療に携わります。
外傷(熱傷)、瘢痕形成、腫瘍切除後の再建(皮膚悪性腫瘍切除後の再建、乳房再建など)を診療対象の3本柱とし、先天異常や難治性潰瘍、しみ・しわ治療を中心とした美容的な相談も行っております。
対象疾患
- 新鮮熱傷(やけど)
- 顔面の骨折、顔面の外傷
- 口唇、口蓋裂
- 手、足の外傷、先天異常
- その他の先天異常
- 母斑(ほくろ、あざ)、血管腫、良性腫瘍
- 悪性腫瘍およびそれに関連する再建
- 瘢痕(傷跡)、瘢痕拘縮(ひきつれ)、ケロイド
- 褥瘡、難治性潰瘍
- 美容
特に力を入れている疾患
- けが(外傷、熱傷、顔面軟部損傷・顔面骨骨折)
- きずあと(ケロイド、肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮)
- 悪性腫瘍切除後の再建
リンク等
認定施設 一覧
- 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 インプラント実施施設
- 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 エキスパンダー実施施設
- 琉球大学形成外科専門研修プログラム連携施設
スタッフ紹介
これまでは高度熱傷・外傷センターにて急性期の創傷治療と瘢痕治療に主に携わってきました。今後は琉球大学病院形成外科とも連携しながら、乳がん術後などの悪性腫瘍の再建にも力を入れていきたいです。
専門領域 | 熱傷・外傷・先天異常・瘢痕形成・乳房再建等 |
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卒業大学/卒業年 | 福井医科大学(現:福井大学医学部)/2009年 |
職歴 | 金沢大学附属病院で初期研修終了後 JCHO中京病院、中部ろうさい病院等で勤務 |
認定・資格等 | 形成外科学会専門医 日本創傷外科学会専門医 本乳房オンコプラスティックサージェリー学会乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師 初期臨床研修指導医 日本熱傷学会 熱傷専門医 |