消化器外科

当院は、日本消化器外科学会認定施設に認定されており、上部消化管（食道、胃、十二指腸）、下部消化管（小腸、大腸）、肝胆膵（肝臓、胆道、膵臓、脾臓）領域の外科疾患の診療を行なっています。地域がん拠点病院として、消化器系がんの手術療法を中心に、化学療法、放射線治療を含めガイドラインに基づいた治療を行なっております。また、内視鏡外科技術認定医が２名在籍し、ニーズが増えている低侵襲手術にも力を入れています。
胃がん治療に関しては、2012年より早期癌に対して、腹腔鏡手術を導入し幽門側胃切除から開始しました。徐々に適応を拡大し、2013年には胃全摘術も適応としました。最近は機能温存として、上部胃癌に対する噴門側胃切除も腹腔鏡で行なっています。

大腸がん治療に関しては、腹腔鏡手術が増加し、より低侵襲な治療を行っています。直腸がんにおいては、根治性を損なわない限り、肛門機能を温存する治療を行なっています。また、局所進行直腸がんに関しては、集学的治療として手術前に化学療法、放射線治療を行い、がんが縮小した後に手術を施行し、より根治性を高める治療を行なっています。
肝胆膵領域に関しては、2013年より腹腔鏡による肝部分切除術を施行し、現在では、肝臓、膵臓、脾臓に対して、腹腔鏡手術を行なっています。また、血管合併切除が必要な高度進行がんに関しても、積極的に手術を行い、根治を目指した治療を行なっています。

良性疾患である、胆石症やヘルニアに関しても腹腔鏡手術を積極的に行い、若手外科医の育成にも力を入れています。
当院は24時間救急外来を行なっており、急性虫垂炎、消化管穿孔や腸閉塞などの緊急手術が多いことも特徴の一つです。