

診療科・各部門紹介
手術支援ロボット ダヴィンチXiを導入しました
那覇市立病院では、2024年4月に手術支援ロボット「da Vinci xi(ダヴィンチXi)」を導入しました。
ダヴィンチは、従来の開腹手術と比べて切開部が小さいため身体への負担が少ない“低侵襲技術”を行うことができる手術支援ロボットです。
当院では、2024年6月から腎・泌尿器科における前立腺がんおよび消化器外科における大腸がんの手術を開始しました。
また、2024年10月に肝胆膵外科における肝臓がん、2024年11月には膵臓がんの手術を開始しています。
ダヴィンチの特徴とメリット
特徴①:傷口が小さく、体にやさしい
小さな傷で行う手術で、痛みも回復も軽減
ダヴィンチはお腹に数か所の5〜12mmの小さな穴をあけて手術を行います。
傷口が小さいため手術後の痛みや出血が少なく、入院期間も短くなることが期待されます。

特徴②:人の手より正確でしなやかな動き
ロボットアームが医師の手の動きを忠実に再現
医師の手の動きをロボットがなめらかに再現。人間の手では難しい方向にも自由に動き、細かい部分も正確に処置できます。
手ぶれも補正され、より安全な手術が可能になります。

特徴③:立体的で拡大された映像で「見える手術」
3D&10倍拡大映像で、体の中までくっきり見える!
ダヴィンチのカメラは、高解像度の3D映像で手術部位を映し出します。拡大映像で細かい血管や神経もはっきりと見え、より精密な手術をサポートします。

適応・対象疾患
診療科 | 疾患 |
---|---|
腎・泌尿器科 | 前立腺がん |
消化器外科 | 大腸がん(直腸がん・結腸がん) 肝臓がん 膵臓がん |
各診療科担当医師からのメッセージ

対象疾患 前立腺がん
腎・泌尿器科 科部長 大城琢磨
早期に日常生活に戻ることが可能となり、より安全で患者さんに合わせた最適な治療を行い、がんの根治性はもとより体の機能維持を目指します。他の疾患においても順次ロボット手術による質の高い手術を導入し地域の皆様の為、質の良い医療を提供します。

対象疾患 大腸がん(直腸がん・結腸がん)
消化器外科 消化管領域 科長 知念順樹
当院では2024年度より大腸がん領域にダヴィンチを用いたロボット支援大腸手術を導入しました。従来の腹腔鏡と比較して、ロボットの鉗子は屈曲することができ、さらに手ぶれ防止機能や高解像度3D画像による拡大視効果により、繊細で精密な手術が可能となります。

対象疾患 肝臓がん、膵臓がん
消化器外科 肝胆膵領域 科長 川畑康成
当院では肝臓および膵臓手術において低侵襲手術(腹腔鏡下、およびロボット支援)を用いた最新治療を受けることができます。
担当医は、低侵襲(腹腔鏡下およびロボット支援)肝切除 約200例、低侵襲(腹腔鏡下およびロボット支援)膵切除 約150例を執刀している経験豊富な外科医が対応いたします。
よくある質問
主治医にロボット支援手術を受けたい旨をお伝えください。
手術の適応になる症状・症例かどうか確認し、説明させていただきます。
当院は、医療機関からの紹介状による予約制を導入しています。
まずは現在受診している医療機関やかかりつけ医に相談の上、紹介状をご準備ください。
詳細はこちらをご覧ください。
当院を受診される前に
当院では、「前立腺がん」「直腸がん」「結腸がん」「肝細胞がん」「膵臓がん」を対象としております。患者さんの病状や既往歴などにより、適応の可否は担当医師が判断いたします。
術後経過が順調であれば1週間~10日前後で退院が可能です。
当院で行うダヴィンチを使用した手術は、通常の保険診療となり「高額療養費制度」の対象になります。