診療科・各部門紹介
リハビリテーション室
特徴
1980年(昭和55年)、那覇市立病院リハビリテーション室を開設し今年で40年を迎えました。広域圏中隔病院として質の高い総合リハビリテーション医療を目標に、2012年業務拡大に伴いリハビリテーションスタッフを増員しました。現在34名体制(理学療法士:24名、作業療法士6名、言語聴覚士4名)で、患者中心の医療を基本とし365日超急性期から地域医療支援までリハビリテーションを提供しております。
業務内容
理学療法部門
運動器疾患・脳中枢神経疾患・神経変性疾患・循環器疾患・がん・廃用症候群などの疾患に対して理学療法を実施しています。集中治療室(ICU)における早期リハビリテーションも積極的に行っております。
専門性が高い日本理学療法士協会認定理学療法士4名、3学会合同呼吸療法認定士14名、心臓リハビリテ-ション指導士7名が在籍しており、様々な取得促進を推進し、技術力向上を目指しております。
またチーム医療として呼吸ケアチーム、緩和ケアチーム、集中治療室(ICU)回診などのメンバーとしても活動しております。
作業療法部門
作業療法部門は、脳血管疾患、がんリハ、手外科疾患などを中心に早期からリハビリテーションを実施しています。脳血管疾患に対しては、集中治療室(ICU)より早期離床を図り、身体機能訓練、高次脳機能訓練、セルフケア訓練、家事動作訓練を実施しています。
手外科疾患に対しては、手外科専門医が多数在籍しており、ハンドセラピィにも力を入れています。手外科医と連携を取りながら、作業療法士によるスプリント療法を併用して、超急性期からハンドセラピィを実施しています。
言語聴覚療法部門
脳中枢神経疾患・神経変性疾患・循環器疾患・がん・廃用症候群などの疾患に対して言語聴覚療法・摂食嚥下療法を実施しています。また成人~小児まで幅広い層の患者様を対象としています。
対象患者様の約8割は摂食嚥下療法対象者です。定期的に耳鼻科医、歯科医と連携を図りながら嚥下内視鏡検査、嚥下造影検査などの嚥下評価も行っております。
言語聴覚士間の連携・他職種との連携を心がけ、より良い治療促進にむけて日々切磋琢磨しております。
実績
2019年 | 2020年 | 2021年 | |
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入院処方件数 | 5,534 | 4,966 | 4,858 |
外来処方件数 | 466 | 385 | 299 |
診療件数(人) | 71,464 | 64,412 | 65,054 |
資格・認定等 ※2022年9月時点
- 日本理学療法士協会 認定理学療法士(循環)5名 (脳卒中)1名
- 日本心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション指導士 7名
- 3学会合同呼吸療法認定士 19名
- 日本ハンドセラピィ学会 SW-test講習会修了者 3名
- がんのリハビリテーション研修会修了者 13名
- 公益財団法人 日本障害者スポーツ協会 中級障がい者スポーツトレーナー 1名
- 一般社団法人フット&ボディバランスアジャストメント機構
施設認定
日本理学療法士協会 新人教育プログラム臨床指導施設(内部障害、神経系疾患)
論文実績
誌上発表 対象期間 2021年4月~2022年3月
題名 | 発表者 | 共同演者 | 雑誌名 | |
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1 | 肘関節屈曲拘縮に対し、撓りを利用した動的スプリントの試み | 澤田歩 | 坂田美紀、屋嘉部一貴、岳原吾一、大城亙、外間浩 | 日本ハンドセラピイ学会誌 14巻3号 Page114-119(2022.04) |
2 | Effects of evidence-based ICU care on long-term outcomes of patients with sepsis or septic shock (ILOSS): protocol for a multicentre prospective observational cohort study in Japan | Liu keibun,Daisetsu Yasumura,et al | – | BMJ Open Mar 2022, 12 (3) e054478 |
3 | Risk Factors of Patient-Related Safety Events during Active Mobilization for Intubated Patients in Intensive Care Units—A Multi-Center Retrospective Observational Study | Hajime Katsukawa,Daisetsu Yasumura,et al | – | J. Clin. Med. 2021, 10(12), 2607 |
学会発表 対象期間 2021年4月~2022年3月
題名 | 発表者 | 共同演者 | 学会名 | |
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1 | 肘関節屈曲拘縮に対し、撓りを利用した動的スプリントの試み | 澤田歩 | 澤田歩、屋嘉部一貴、大城亙 | 第33日本ハンドセラピイ学会学術集会2021[Web開催]口述発表 |
2 | 指背ヒートプレス損傷後に植皮術を施行し、長期経過にて拘縮増悪を呈した症例の治療経験 | 澤田歩 | 坂田美紀、屋嘉部一貴 | 第13回九州ハンドセラピイ研究会学術集会2022[Web開催]口述発表 |
3 | 中央索損傷の観血的治療・保存的治療に対し、safety pin splintを用いて伸展不全の予防を行った2症例 | 坂田美紀 | 澤田歩、屋嘉部一貴、大城亙 | 第33日本ハンドセラピイ学会学術集会2021[Web開催]ポスター発表 |
4 | 左環指末節不全切断後、手指拘縮・屈曲障害を生じた症例に対するスプリント療法の試み | 坂田美紀 | 澤田歩、屋嘉部一貴、大城亙 | 第13回九州ハンドセラピイ研究会学術集会2022[Web開催]口述発表 |
5 | くも膜下出血後の脳血管攣縮期の離床開始は症候性脳血管攣縮を増加させない:多施設共同、後ろ向き観察研究 | 高良 光 | 小波津佳希、その他 | 第19回日本神経理学療法学会学術集会 |
6 | くも膜下出血後の脳血管攣縮期の歩行開始は転帰を改善するか:多施設共同、後ろ向き観察研究 | 高良 光 | 小波津佳希、その他 | STROKE2022 |
7 | 疾患をデータで極めるワークショップ「くも膜下出血」 | 高良 光 | – | 第11回日本離床学会全国研修会・学術大会 |