診療科・各部門紹介
放射線治療関連設備のご紹介
高精度放射線治療装置 TrueBeam EDGE(varian)
令和8年1月より当院に導入されましたこの装置は、X線で5種類、電子線で5種類のエネルギーが選択できます。その汎用性から、乳房照射や緩和照射などの固定多門照射から前立腺癌や食道癌、直腸癌への強度変調放射線治療(IMRT)などの様々な治療に用いられています。特に、TrueBeam EDGEは、高精度な位置合わせが必要で一度に大線量を照射する、肺癌や肝癌、転移性脳腫瘍等への定位放射線治療(ピンポイント照射)を得意とする装置です。加えて、HyperArc(最適な脳定位照射)やHyperSight(画像誘導の高速化)といった高精度な機能かつ患者さんへの負担を減らす最新の機能も搭載しております。
また、電子線を選択できるので、体表面の深さに応じた最適な線量分布が得られることから、術後乳房の腫瘍等に対するブースト(追加)照射や皮膚表面にあるケロイドなどの治療にも用いられています。
沖縄県初導入の高精度放射線治療支援システム ExacTrac Dynamic(Brainlab)
赤丸がExacTrac Dynamicのカメラになります。
当院では、放射線治療装置の更新にあわせて、高精度な位置合わせと患者さんの動きを見守る装置を沖縄県で初めて導入しました。
このシステムは、体表面の3次元光学画像やサーマルカメラによる体表面の熱情報に、2方向から撮影するX線画像を組み合わせることで、患者さんの位置や呼吸、わずかな体の動きをリアルタイムかつ高精度に把握します。これにより、治療時の位置合わせを素早く正確に行い、病変へ確実に放射線を照射するとともに、正常な組織への影響を抑えることが期待できます。
また、皮膚に印を付けずに放射線治療を受けられるため、乳がん術後の放射線治療など患者さんの負担を軽減しながら実施できます(一部対象外)。患者さんにとってより快適で安心な治療環境の提供につながっています。
HyperArcによる脳定位放射線治療
当院では、「HyperArc」を用いた高精度放射線治療を行っています。主に脳腫瘍や転移性脳腫瘍を対象とした放射線治療技術です。最適化された治療計画と自動化された照射ワークフローにより、高い照射精度と再現性を実現しています。複数方向から放射線を高精度に集中させることで、病変に十分な線量を照射しながら正常組織への影響をできる限り抑えることを目指します。また、一度に複数の病変を効率よく照射できるため、治療時間を大幅に短縮でき患者さんの負担軽減にもつながります。
HyperSightによる高画質画像誘導放射線治療
当院では、最新の高画質・高速撮影技術「HyperSight」を導入しています。
放射線治療の直前に高画質な3次元CT画像を短時間で取得し、腫瘍や周囲の臓器の位置を詳細に確認できるようになりました。これにより安全で正確な照射を目指します。
また、短時間で画像を取得できることから、治療全体の時間短縮や患者さんの負担軽減にもつながります。
放射線治療装置 Halcyon(varian)
2022年4月より稼働中!
当院に導入されました新放射線治療装置は、米国バリアン社のHalcyon(ハルシオン)という装置です。この装置は、沖縄県では初めて導入されました。
正常臓器への副作用を少なくし、病巣へ放射線を集中することが可能な高精度放射線治療の強度変調(回転)放射線治療(IMRT/VMAT)を短時間でリラックスして受けることができます。
機械の衝突の恐怖感や装置の圧迫感、長時間の治療でストレスを感じる方にも安心して受けていただける放射線治療装置になります。
光学体表面位置合わせ・監視システム Align RT(Vision RT)
赤丸がAlign RTのカメラになります。
Halcyon(ハルシオン)と同時にVisionRT社のAlign RT(アラインRT)という皮膚の表面で位置合わせや監視を行うシステムも沖縄県で初めて導入しました。
このシステムを導入することで、体のねじれなどの位置合わせを効率よく行えるため、短時間で高精度に治療を行うことができます。この装置による被ばくはありませんし、体表面に印を付けずに治療を受けることができます(一部例外あり)。
放射線治療計画CT装置(専用) Aquilion PRIME (Canon)
2021年10月からキャノンメディカルシステムズの新CT装置を導入しました。0.5mm × 80列(160スライス)の検出器により、高分解能で高速に撮影できるAquilion PRIME(アクイリオン プライム)になります。この新CT装置を使うことで、息止めや手上げの時間が減り、患者さんの負担が減ります。さらに、このCT画像をもとに病巣部の位置を立体的にとらえ、どのように病巣部に放射線を集中させ、正常臓器の線量を減らしながら照射する計画を立てることができます。
また、この新CT装置では、呼吸による肺や腫瘍の動きを加えた「4次元CT」を撮影することができます。この動きの情報は、腫瘍の動きを考慮した治療計画を立てることに役立ちます。