お知らせ
2026/09/28
「切らない乳がん治療」ラジオ波焼灼術(RFA)を導入しました
乳がん治療の新しい選択肢
乳がんについて知ろう〜早期発見・早期治療がカギ!〜
約8人に1人
日本人女性が生涯のうちに
乳がんに罹る計算
10万人以上
2023年の1年間で
乳がんと診断された方
89.7%
乳がんの5年生存率
(早期発見・治療が重要)
出典:国立がん研究センター がん情報サービス
乳がんは、女性が「最もかかりやすい」がんです。
若い方で30代から増え始め、40歳代と60歳代に罹患のピークを迎える特徴をもつ乳がんでは、働き盛り・子育て真っ最中などの状況で治療に臨む方が他のがんと比較し多い印象です。
5年後の生存率でみると、乳がんは89.7%と、他のがんよりも予後が良いといえます。とはいえ、病気が進むにつれて、その割合は下がっていきますので、「早く見つけて、きちんと治療する」がとても大事になってきます。

「切らない乳がん治療」ラジオ波焼灼術(RFA)とは?
2023年12月より保険適用
- 細い電極針を刺して治療
- 高周波電流で腫瘍を焼灼
- 乳房の形を保てる
- 刺入口の小さな傷のみ
- がんと周囲の乳腺組織を切除
- 部分切除術または全摘術
- 組織を取り出して確認できる
- 手術後に傷が残る
ラジオ波焼灼術(Radiofrequency Ablation:RFA)とは、細い電極針をがんの中心に刺し、ラジオの周波数に近い高周波電流を流すことで腫瘍を焼灼する(茹で上げる)治療です。
イメージとしては、生卵を熱してできた茹で卵は組織が熱で変成したために元の生卵の状態に戻れないように、がん細胞を焼灼する(茹で上げる)ことで死滅させます。乳房には電極針の小さな刺入口の小さな傷のみとなり、乳房を切らずに形態を保ちながら低侵襲ながん治療ができます。
国内の臨床試験(RAFAELO試験)で術後5年間の成績がこれまでの手術方法と同等であることから、保険収載となりました。沖縄県内でRFAを希望する方の治療選択肢や機会が奪われないようにとの思いで、当院でこの度導入することになりました。
手術の流れ
①
全身麻酔
全身麻酔下で手術を開始
②
センチネルリンパ節生検
脇のリンパ節を従来通り確認
③
RFA焼灼
電極針で腫瘍を焼灼(約10分)
④
入院・退院
入院期間は3泊4日程度
※治療内容や入院期間は、患者さんの状態によって異なります。
ラジオ波焼灼術(RFA)の適応条件
RFAは焼灼できる範囲に限界があるため、全ての乳がんに適応ではありません。
また、従来の手術と異なり、乳腺組織を切除しないため、術後にがん細胞が残存していないかどうか確認目的の針生検が必須となります。
| RFA適応の条件(全て満たす方) | RFA対象外となる方 |
|---|---|
| ● 通常型の原発性乳管がんである | × 広い病変や多発病変 |
| ● 全ての画像検査で15mm以下 | × 転移がある |
| ● 単発病変である | × 同側に過去乳がんがあった |
| ● 皮膚のひきつれなど皮膚症状がない | × 妊娠中・妊娠の可能性がある |
| ● がんに対する治療が始まっていない | × ペースメーカーなどがある |
| ● 術後の放射線治療を必ず行うこと | × 炎症や感染兆候がある |
| ● 全身麻酔が可能である | |
| ● 術前診断で腋窩リンパ節転移を認めない | |
| ● 術後の針検査や画像検査に同意できること |
※実際の適応は、診察・画像検査などを踏まえて総合的に判断します。
術中に焼灼が不十分の場合や、術後の針生検で死滅していないがん細胞が見つかった際は、従来の外科的切除が必要になります。
当院乳腺外科のトータルケア
当院乳腺外科ではRFA以外にも乳腺外科診療をトータルでしっかり取り組んでいます。「治療をする」だけでなく、「その人らしく生活できること」を大切にしながら、地域の皆さまに安心して受診していただける診療を目指しています。
手 術(Oncoplastic Surgery)
がんを切って取るだけではない、整容性を意識したOncoplastic Surgery(オンコプラスティック・サージェリー)に取り組んでいます。乳房の大きさや形は人それぞれです。同じ3cm大の乳がんでもがんが乳房のどこにあるのか、乳房全体に占める割合などを一人ひとり検討しながら、シンプルな部分切除で良いのか、+αの工夫が必要なのかを、修練していた前任地・中頭病院と協力しながら、術後でも綺麗な胸を形作れるように取り組んでいます。また、全摘+再建は当院形成外科と協力して、希望する患者さんに選択肢を提供できるようにしています。
薬 物 療 法
日々進歩していく乳がん薬物治療をUp to dateし、当院でも最新の知見に基づいた標準治療を必要な方に適切に提供していく体制を作っています。また、最近では遺伝子検査を利用してさらに個々人のリスクに合わせた薬の選択を行なっていく時代となっています。必要な情報を適切に提供し、患者さんと相談しながらBestな治療法を提示できるよう努めています。
遺伝性乳がんへの対応
当院ゲノム診療科や産婦人科と連携し、遺伝性乳がん卵巣がん症候群の方々のサーベイランスやリスク低減手術を行える体制を整えています。
遺伝性乳がんの治療
早期乳がんだけではなく、手術不能や再発転移の進行乳がんの患者さんの治療も積極的に行なっています。その人らしい生活を長く支えられるよう、治療の面と痛みや不安などのケアの面で多職種で診療に関わっています。
担当医師紹介
| 幸喜 絢子 | 乳癌手術における根治性と整容性の両立を目指すOncoplastic Surgeryを提供できるよう、当院形成外科や中頭病院乳腺外科と連携しながら取り組んでまいります。 |
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受診をご希望される方へ
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